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ユピテル 12歳/130cm前後
容姿 hair : 金色 eyes : ヘーゼル 目鼻立ちの整った子ども。 薄汚れたフードの下に金色の髪を納め、 落ち着いた色をした瞳は、彼の気分を映して螺鈿の細工のように暗く明るく移り変わる。 体格は小さく、実年齢よりも幼く見える。 上半身には鎖帷子を着込み、身の丈にあわない剣を背負っている。 必要なときには食料などの荷も担ぐため、見た目より力にすぐれていることがうかがえる。 表情に乏しく、たいていは大きな目で無遠慮に見つめてくる。 生い立ち 混沌の街の魔術師がみずからの護衛として創り出した人造生物<ホムンクルス>の一体。 ベースは人間の子ども。 本来は創造主の護衛用として生み出されたユピテルだが、どちらかといえばメインの仕事は彼女の身の回りの雑事だった。 料理、掃除、洗濯、裁縫など、求道と企てにいそしむ創造主に代わりせっせと働いた。 造られた目的に反し、創造主はみずからの従者にあまり危険な仕事をさせようとしなかったようだ。 やがて創造主が生命冒涜の罪で投獄されると、 彼女は忠実な従者が自分の後を追ってくることを避けるため 「制約の鎖」で館に縛りつけた。 が、しばらく経ったある日。 突然「制約の鎖」が消え去る。 ユピテルはいつもの護衛用の装備を着込み、館を後にすると、もう主のいないそこへと戻ることはなかった。 創造主の気配をたどり行き着いた先は、死の気配満ちる迷宮の出現が続く、とある国。 主を追い、ホムンクルスは迷宮の踏破を決意する。 あてもなく路銀もないユピテルは、 生命維持を重視し、そのへんの廃墟に紛れ込んで、野良猫たちで暖を取りながら生きていた。 そこをひょんなことから最初の迷宮攻略で出会ったお節介な男、サイモフェンに見つかり 首根っこつかまれて彼の泊まる宿に放り込まれてからは、いちおう人間らしい生活にもどっている。 逆にかいがいしくサイモフェンの身の回りの雑用などをこなす家事担当となった。 宿のお手伝いなどもして生活の足しにしている。 ふだんはサイモフェンの情報収集にくっついていってみたり、 他の迷宮探索者たちに戦闘の教えを請うたりしているようだ。 人柄 一人称は「僕」。他者には敬語で接するが、声にはどことなく子どもの気安さが滲む。 真顔ではしゃいでいることも多い。 従属するものとしての特性で、 自分より体力に優れた大人であろうと優先しようとすることが多い。 ほとんど本能のように他人を守ろうとする。 害意を持つ対象には容赦なく剣を振るう。 情緒は未成熟で、他人の感情を読むことは苦手。言動も機械的。 だが意外とよくしゃべる。 特性 子どもらしくやや非力だが、見た目より腕力・体力にすぐれる。 先天的に痛みを制御されているため身体感覚自体が鈍感。 雨に濡れて気づかぬうちに身体を冷やしてしまったり、 暑さ寒さの防御も行き届かず、苦手。 身体はぐんぐんと成長しており、小さいながらも身長は伸び盛り。 passive skill 砕けた制約の鎖 みずから意思を持ち行動する。 skillⅠ テレパシー テレパシー能力を持つ。 イメージや映像として共有することができ、それを応用し言葉によらない意思疎通が可能。 ただし波長を合わせていない相手に無理矢理思念を送ろうとすると かなり集中力を使わねばならず、その間無防備になってしまう。 思念にはユピテル自身の主観が反映されるため抽象的な場合も多い。 skillⅡ 魔力の触手 体内に満ちる密度の高い魔力を紡ぎ織り、 触手状に広げて周辺を知覚する。 精度は低く、ある程度集中しなければ展開すらできない。ないよりはまし。 その他 ・外科的な医術のスキルがあり、応急処置程度なら可能。 ・ホムンクルス、ユピテル型の試作機。 他にも何体か作られる予定だったが、あまりにも育てるのが大変だったため 「ユピテル」は結果的に彼の個体名になっている。 ・『核』として宝石アレキサンドライトが使用されている。 本人はそのことを知らない。 アレキサンドライトはクリソベリルの一種。 |
12歳 ドブネズミ達のハローワールド / 17歳 《月灯の羅針盤》
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